年令と共に、聴力が劣化減退するのは一般的な事らしい。
弘史左衛門も、その例に漏れないが、急にダウンしたのは、65歳、ハワイで
実弾射撃をしてからだった。勿論ヘッドホンみたいなプロテクターを耳にかけて
いたのだが、やはり隙間から破裂音が侵入して両耳にダメージを与えたらしい。
本当は更に綿の様なものを耳栓にして突っ込んでおくのがベストらしい。
いずれにしても、40発?くらい銃を替えて撃った。そしてプロテクターをはずして
驚いた。な〜〜〜も、周りの音が全く聞こえなくなっていた。頭は真っ白?と
言う有様だ。町の騒音も同行者の声も、な〜〜〜も真っ白で聞こえない。
半日経過したら、いろんな音が、ノイズとして、少し聞こえる様になった。

空港内の騒音は只ノイズである。勿論人声も、すべてである。帰国して
医者通いもし、銀杏酒も作って飲んでみたけれど、な〜〜〜も、ど〜にも
いまだに回復はしていない。言葉は音量として聞こえても、ノイズなので明瞭な
言葉としては聞こえない。

あんなに綺麗な琴の音も、シンセサイザーの音も、
もはや、ノイズでしかなくなった。切ない限りである。わア〜〜〜ん (*0*;;)
音楽機材達は、埃をかぶりながら、主人の回復を待っているのが切ない。
多分、永久に回復しないのでは...と、主人は覚悟しているが...。
電話は聞こえないので、仕事関係も、すべてメール交信が唯一のコミニュケーション
手段となっている。

2004.2.21 記 弘史左衛門